2024.02.26
こんにちは。
あっという間に今年も6分の1が終わってしまいますね(°ω°)!
今日は、歯の神経つまり根っこの治療疑問について、お話したいと思います(*´∀`*)ノ
◎歯内療法ってどんな治療法なの?
⇒歯の保存をはかることを目的とした、歯の内部の治療です。
歯の硬い組織、根の中や歯根周囲の組織を対象に、診断、治療、予防を行う歯を保存するための治療です。
感染を除去して根の中の組織(歯髄)の健康を回復させたり、回復が難しい場合には、根の中の組織を除去して根の周囲に炎症が起きないようにします。
根の周囲に炎症が起きてしまった場合には、根の中の清掃消毒などを再度行い、それでも治らない場合は外科処置を行います。
◎根の中の治療ってなぜ必要なの?
⇒根の内部や、根の周囲に感染が広がると歯を保存することが難しくなるからです。
根の中の感染源が原因で炎症が根の周囲組織に及び、最終的に歯の周りの骨が破壊されます。
根の内部を丁寧に観察し、感染源を除去して、歯の組織への炎症の波及や、骨が吸収しないような環境を作ります。
これにより、破壊された骨が再生し、歯を保存することが可能になります。
糖尿病の患者様は根尖病変の疾患率が高く、治療効果が現れにくいことも指摘されています。
◎初めての根の治療と、再治療では治療成績は変わるの?
⇒はい、変わります。再治療を繰り返すと治療成績は悪くなります。
根の治療は、同じ歯でも月日が経つと何度か行う場合があります。
そして、再治療の回数が多くなると、治療前は残っていた根管の本来の形が崩れてしまう為、感染を制御することが難しくなります。
また、根の内部の形態は非常に複雑で、マイクロスコープで確認しながら以前の治療の修正、あいた穴や破折した器具の存在への対応が
必要となり、治療がさらに難しくなるため、治療成績は悪くなります。
また、根の先に病変があると成功率は下がります!
◎根の治療にマイクロスコープを使うと成功率は高くなるの?
⇒はい、ぐんと高くなります。根の内部を精密に観察して操作することができるからです。
マイクロスコープを使用すると、影の少ない明るい光源下で根の中を拡大して、細くて複雑な内部にある感染源を詳細に確認することができます。
アメリカの歯内療法専門医は、2008年時点ですでに90%がマイクロスコープを使用していて、現在では常識化しています。
根管治療の成功率は従来の方法で59%ですが、マイクロスコープを使用した場合は94%と非常に高くなります( ¨̮ )
当院では、保険診療でも必要な場合はマイクロスコープを使用して根管治療をすることもあります。
保険では一部的ですが、すべての作業でマイクロスコープと自費用の器具を使用する、
よりしっかりとした根管治療を自費診療で行っています。
◎根の治療回数や期間はどのくらいなの?
⇒状態や部位によっても異なりますが、1回で終わるものから5回以上が必要な場合とさまざまです。
先に説明した通り、治療する歯が初回治療か再治療かによって難易度が異なります。
一般的に再治療の方が難易度が高く、治療回数も増える傾向にあり、回数が増えれば治療期間も長くなります。
再治療の場合、以前の治療で根の内部の形状が変わっていたり、過去に充填された薬剤の除去や細菌の制御に時間がかかるためです。
以上Q&Aでした!
歯内治療、根管治療についてお分かりいただけたでしょうか(*´︶`*)
当院でも説明を行うようにしていますが、ここまで詳しくすべての患者様に…というのは難しいので、
ぜひ読んでいただけたら嬉しく思います( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
(参考:患者さんが最先端歯科治療をしっかり理解できる本。)
2024.02.05
こんにちは。
今月の休診日のお知らせです。
2月24日(土)を特別休診とさせていただき、通常の休診日と合わせて
22日(木)~25日(日)まで休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾