2018.11.30
こんにちは。
本日は当院で使用しているレーザーのご紹介をしたいと思います。
「レーザー」と聞くと、ホクロやシミを薄くする美容レーザーや
脱毛レーザーなどのイメージが強いかもしれませんが、
実は歯科治療でも一般的に用いられています!
「歯医者さんでレーザーって何するの?」という方もいらっしゃると思いますので、
今回は歯科治療にレーザーを用いるメリットと当院での使用方法などを
お話していきたいと思います(*´▽`*)ノ
☆歯周病の治療・予防
歯周ポケット内にレーザーを照射することで、歯周病菌を減らすことができます。
また、歯周病による歯茎の炎症や出血も抑えられ、治癒を促進する効果も期待できます。
プラーク・歯石の除去などと併せてレーザー治療を行うとより効果的です。
もちろん、歯ブラシが届かない箇所の細菌も除菌できるため、歯周病予防においても有効な方法だとされています。
当院では器具が届かない程の歯周ポケットの深さがある方、細菌が歯周ポケットに入り
歯肉が急に腫れてしまった方等に主に使用しています(`∇´ )
歯周病の急性発作で現れる膿を持った腫れにも、レーザーでは痛みがほとんどなく
膿を出すことができます( `.∀´)b
☆口内炎の処置
口内炎にレーザーを当てることで、しみる症状や痛みを軽減でき、治りも早くなります。
口内炎だけでなく、誤って噛んでしまった傷や入れ歯が接触してできる潰瘍の症状も緩和できます。
以前は口内炎のレーザー治療は自由診療でしたが、今年から保険が利くようになりました!
☆歯茎の整形
レーザーを歯茎の切開に用いるケースもあります。
歯茎の整形は、歯茎をレーザーでカットして、形を美しく整える施術です。
当院では、被せ物の型取りをした際などの、歯肉が盛り上がっている場合に主に使用します。
☆外科的処置
粘液嚢胞摘出や小帯切除術にレーザーを用います。
レーザーだけでなく、メスを用いて縫合する場合もあります。
<口唇粘液嚢胞摘出の術前>
<術後1週間>
当院の主な使用は上記の場合が多いですが、
以下においてもレーザー治療が可能とされています。
☆虫歯の治療・予防
レーザーは、虫歯の部位だけにピンポイントで照射して虫歯菌を除菌できるため、歯を削る量が少なく済みます。
そのため、健康な歯質を多く残すことができ、抜歯のリスクも軽減されます。
さらに、レーザーを使えば器具などが届かない箇所の細菌も除菌・殺菌できるため、
複雑な形状をしている歯の根の治療(根管治療)にも最適です。
また、歯にレーザーを当てることで酸に対する抵抗力が上がり、虫歯になりにくい歯をつくることができます。
☆知覚過敏の処置
レーザーには、薄くなった組織を再生させる働きがあります。
知覚過敏の部位に照射することで、歯の表面に薄い膜ができて神経が保護されるため、
徐々にではありますが、しみる症状や痛みを和らげることができます。
当院は日本で一番新しい波長のレーザーを導入していますo(^▽^)o
レーザーの1番のメリットとしては、なんといっても痛みがほとんどないことです!!
以上、レーザー治療のご紹介でした(=⌒▽⌒=)
2018.11.12
こんにちは。
11月に入り秋も一瞬で終わってしまいましたね。
さて今日は、「親知らず」についてお話していきたいと思います(*´▽`*)ノ
意外と知らない「親知らず」の情報をシェアできれば♪
まず最初に親知らずとは、大臼歯(大人の奥歯)の中で最も後ろに位置する歯であり、
第三大臼歯が正式な名称で、智歯(ちし)とも呼ばれています。
親知らずは中切歯(最前方の前歯)から数えて8番目にあり、永久歯の中で最後に発育します。
永久歯は通常15歳前後で生え揃いますが、親知らずは生える時期が概ね10代後半から20代前半であり、
親に知られることなく生えてくる歯であることがその名前の由来だと言われています。
親知らずは一般的には、上あごの左右2本と下あごの左右2本の計4本ありますが、
もともと親知らずの無い人や、必ずしも4本が揃っていない人など個人差があります。
親知らずの生えてくる場所が不足している、あるいは生える方向が通常と異なるために、
埋伏(埋まった状態)していたり、傾いてきちんと生えてこないことがしばしばみられます。
”親知らずは抜いたほうがいい”
”親知らずを抜くのは大変、とても腫れるもの”
という漠然とした認識を持っておられる方は多いと思います。
では、親知らずは抜いた方がいいのか?というと、
その方によってケースが違ってくるので一概には言えません。
親知らずだから全て抜くというのではなく、正常に生えて機能している場合や、
手前の奥歯などが抜けてしまってない場合などはその部分を補うためのブリッジや入れ歯の土台に利用できるため、残しておいた方が良いこともあります。
ですが、親知らずは適正に生えないことが多く抜いた方がいい場合が多いです。
親知らずを抜くというのは、場合によりその後に腫れや痛みなどの不快な症状が生じたり、
また少なからずリスクを伴います。
ですが、ほとんどリスクがない簡単なケースも少なくないので
歯科で診断をしてもらいましょう☆^∇゜)
以下に、親知らずを抜いた方がよい、抜くべきではない、
あるいは様子を見てあらためて考えた方がよい場合の目安をお話いたします。
*~抜いた方がよい場合~*
1.<親知らず自体あるいは手前の歯もむし歯になってしまった>
親知らずは一番奥の歯なので治療器具が届きにくく、その後の手入れも困難です。
また、治療ができたとしても再びむし歯になる可能性が大きく、
親知らずがむし歯になったらあえて治療をせずに抜いてしまった方がよい場合があります。
また、手前の第二大臼歯もむし歯になってしまった場合は、すみやかに親知らずを抜いて第二大臼歯のむし歯を処置する必要があります。
長期にわたって放置すると第二大臼歯までも悪くなりすぎて抜くことになる恐れもあります。
2.<横向きに埋まっていて前方の歯に障害を及ぼしている>
親知らずが横向きに埋まっていると智歯周囲炎や手前の第二大臼歯の
吸収(歯の根が溶かされるように浸食されること)を引き起こすので、親知らずを抜くことが多いです。
※しかし、手前の第二大臼歯の吸収が進みすぎると注意が必要です。
3.<いつも食べ物がつまる、歯肉の腫れ、痛みを繰り返している>
親知らずが中途半端に生えていて、歯の一部だけが見えている場合は食べ物が詰まりやすく、
不潔となり周囲の歯肉に炎症を起こしやすくなっているため、腫れや痛みを繰り返します。
4.<骨の中に完全に埋まっているが、エックス写真で袋のような影がみられる>
このような状態の病気を嚢胞と言い、病気の発育によりあごの中の神経を圧迫したり、
膿の袋を作り、患部に痛みや腫れを生じます。
*~抜かなくてもいい場合~*
1.<親知らずが上下できちんと生え、かみ合っている>
親知らずが顎に直立して生え、お互いにかんでいる場合で
虫歯になっていない場合は抜く必要は特にありません。
2.<顎の骨の中に完全に埋まっていて問題が無い>
親知らずが顎の骨の中に完全に埋まっている状態で、特に問題ない場合は
周りの歯や骨に悪い影響を与えることはないと考えられ、痛みや腫れなどの症状がなければ直ちに抜く必要はありません。
3.<入れ歯やブリッジの土台として親知らずが必要>
ある程度真直ぐ生えている親知らずは、前方にある第一大臼歯や第二大臼歯をなくした場合でも、
削ってブリッジの土台に使ったり、入れ歯のバネをかけることができるため、残しておいた方が良いことがあります。
また、先に出てきたような”横に向いて埋まっている親知らず”は
抜くのが困難で大学病院に行ってくださいと紹介される歯科もありますが、
当院では外科の先生が毎週水・土曜日に来ているので
ほとんどの場合当院で抜歯が可能です(* ̄ー ̄*)!!
よっぽど困難な抜歯でも、不定期ですが土曜に大学病院の口腔外科部長が
来ていますので、安心ですよ(⌒▽⌒)ノ
また、「親知らずを抜いてほしい。」とお電話を頂く場合がありますが、
まずはレントゲンや必要であればCT(3次元的なレントゲン)を撮影し、
親知らずがどういう状態なのかを把握させていただいてからの抜歯になります。
すぐ抜ける場合は診断した日に抜歯可能な場合もございますが、
炎症や痛みがある場合は抗生剤で痛みを取ってからの抜歯になります。
まずはお電話くださいね(^人^)!
あくまで一般的なことですので、一概にはいえず例外もありますが、
親知らずのお話をさせていただきました☆