
2025.07.22
こんにちは。
7月も本当に暑い日々が続いておりますが、どうかお気をつけてお過ごしください(*ᴗˬᴗ)⁾⁾
さて本日は、
歯の神経を残す治療“MTAセメント”とは? ~歯の神経を取らない選択肢~
というお話をしていきたいと思います(*´∇`*)ノ
「歯の神経=抜くもの」という常識を変える治療
むし歯が進行すると「神経を取るしかない」と言われることも多いですが、
近年では神経を残す“保存療法”が注目されています。
中でも“MTAセメント”という材料は、神経を保護しながら歯の寿命を延ばす画期的な選択肢です!
まず、MTAセメントってどんなもの?
●正式名称は「Mineral Trioxide Aggregate(ミネラルトリオキサイドアグリゲート)」
●歯科用の特殊なセメントで、抗菌性・封鎖性・生体親和性に優れているのが特徴
●根管治療やパーフォレーションリペア、生活歯髄切断など、神経を残す処置でよく使用されます!
MTAセメントのメリットとは?
✅ 神経を残せる可能性が高まる
炎症が初期段階であれば、神経を取らずに済むことも。
✅ 強い抗菌作用がある
むし歯菌を抑制し、再感染のリスクを下げる効果があります。
✅ 組織との親和性が高い
歯の中の組織とよくなじみ、自然な修復を促進します。
✅ 封鎖性が高く、再発リスクが低い
隙間なくピタッと密封できるため、治療の長期安定性が期待できます。
どんなときに使うの?
●むし歯が歯髄(神経)にギリギリ届きそうなとき
●外傷で歯の内部にダメージがあったとき
●根の先に膿があるが、神経を残せる見込みがある場合
●子どもの歯(乳歯や若年永久歯)での保存処置
当院では、一番上の用途で使うことが多いです。
つまり、『抜髄』という処置になる可能性がある歯でも、虫歯の組織を取り除きMTAセメントで蓋をすることにより
歯髄を残し保存することができるという治療です。
注意点とデメリットは?
●コストが高め(保険適用外になります)
●すべての症例に使えるわけではなく、歯髄の状態を慎重に診断する必要がある(※いくらMTAセメントを使いたくても、虫歯が神経に完全に達している場合などは適応できません。)
抜かない・削らない時代へ
「むし歯=削って神経を取る」時代は変わりつつあります。
もちろんむし歯の部分は全て削り取らないといけませんが、できるだけ神経や歯根を残そうという時代です。
MTAセメントは、歯と神経をできるだけ残す、やさしい治療法として今後ますます注目されていくでしょう。
当院は、MTAセメントが発売された当時から導入しています!
気になる方は、ぜひ相談してみてくださいね(o´・ω-)b
2025.07.22
8月の夏期休診のお知らせです!
8月10日(日)~15日(金)まで休診とさせていただきます。
なお、16日(土)は診療いたします!
休診中はご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )