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酸蝕症について

2017.09.11

こんにちは。

今日は、最近多い”酸蝕症”についてお話したいと思います(^^)

まず、酸蝕症とは簡単に言うと…
身近な酸性の飲食物や胃液によって歯のエナメル質が溶かされてしまう疾患です。

歯が溶ける、、、というとピンとこない、あまり自分には関係ないかな?
なんて思う方が多いと思います。しかし、年齢問わずかなり増えてきているんです!

先日新聞でこんな記事を見つけました!
”虫歯より深刻!?酸蝕歯”なんていう見出しで、こんな内容が載っていました。
外務省歯科診療所の医師は、「酸蝕歯は広範囲な分、局所的な虫歯に比べてより深刻」と指摘する。
酸蝕歯は酸にさらされる歯全部が溶けてしまうためだ。歯石がたまりやすい場所が溶ける虫歯より影響が大きい。
また、潜在的な患者も多い。15~89歳の男女1108人を対象に2014年に実施した調査によると、
4人に1人が酸蝕症だったという。
酸蝕症が厄介なのは、「健康や美容にいいとされるものが原因になるところ」という。
ダイエットのための黒酢の原液を朝晩飲んでいたり、シミを薄くしようと、
グレープフルーツを1日2玉食べていたりするなど健康や美容への意識が高い人ほどなりやすい傾向があるという。
(以上日本経済新聞より抜粋)

ワイン、炭酸飲料、栄養ドリンク、かんきつ類、お酢など、酸性度の高い飲食物が原因で、
酸蝕症になる恐れがあります。歯は酸に弱いですが、唾液が酸を洗い流して中和する為、
通常大きな問題はありません。しかし、強い酸に長い間または繰り返し触れていると、
唾液の中和作用が間に合わなくなり、化学反応で歯のエナメル質が溶けてしまいます。

当院に通われてる患者さんでも酸蝕症の方がいますが、
もっとも多いのは、ドリンクのちびちび飲み・ながら飲みです!
仕事や勉強をしながら、炭酸飲料や甘い飲み物をちびちび飲む…なんてことやっていませんか?
上でも書いたように、唾液で中和される前に飲み物を飲むとお口の中が常に酸性の状態になってしまい、
とても危険なんです。
酸蝕症を懸念するのなら、ちびちび飲みはやめましょう。
でもどうしてもなにか飲みながらじゃないと落ち着かない!
なんて方はこちらを参考にしてみてください♪

酸性・アルカリ性の度合いを示すpH(ペーハー)値は、低いほど酸性度が高く、
pH値が5.5以下の飲食物は酸蝕症のリスクが高いと考えられています。
なのでもしながら飲みをする場合は、pH値が少しでも高いものを選びましょう(^^)★
そして、ストローを使うと歯への接触を少なく出来るのでオススメですよ♪

そして、酸蝕症の重症の方の多くは外からの飲食物が原因ではなく、
なんと胃酸が原因なのです!!
胃酸は酸性度が非常に高く、逆流性食道炎や摂食障害の嘔吐などで歯が溶けるケースが増えているそうです…。
こちらに関してはなかなか防ぐのが難しいと思います(><)

どちらが原因にしろ、こまめにお口をゆすいだり、ガムを噛んで唾液を出したりするのが
少しでも酸蝕症を防ぐことができますので、
上記に当てはまってるなぁ…なんて方は是非気にしてみてくださいね。

そして!!歯磨き粉はフッ素入りのものを!必ず使ってくださいねヾ(⌒▽⌒)ゞ

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